Vol.30 消臭剤を置いても、臭いが戻るのはなぜ?

前回は、トイレのニオイを例に、

「換気扇を回しても、部屋の空気が一瞬で全部入れ替わるわけではない」

という話を書きました。

では、換気してもニオイが消えないとき、消臭剤という科学の進歩がありますね!

トイレやシューズクローゼットに消臭剤を置いてみる。

最初は効いた気がしたけど、しばらくするとまた臭う。

消臭剤が小さかったのかな?置く場所が違う?

と思ってしまいますが、その前に確認したいことがあります。

そのニオイ、空気に残っているのでしょうか。

それとも、どこかから出続けているのでしょうか。

■空気のニオイと、ニオイの発生源

例えば、濡れた靴がシューズクローゼットに入っていたとします。

靴から出たニオイの成分が空気中へ広がり、シューズクローゼットが臭くなる。

ここには、

・すでに空気中へ出たニオイ
・今もニオイを出している濡れた靴

の二つがあります。

換気できれいにできるのは、主に空気中へ出たニオイです。

ところが、濡れた靴がそのままなら、換気を止めたあともニオイは出続けます。

いったん臭わなくなっても、しばらくすると元どおり。

これが、「換気したのにニオイが戻る」理由です。

■換気と消臭剤は、何が違う?

換気は、ニオイのある空気を外へ運び、薄める方法です。

一方、消臭剤や脱臭剤は、空気中のニオイ成分が触れたときに、化学反応や吸着によって臭いにくくします。

細かく分けると、

「消臭剤」は化学反応などでニオイを抑えるもの。

「脱臭剤」は活性炭などにニオイを吸着させるものです。

方法は違いますが、どちらも基本的には、空気中へ出てきたニオイを処理しています。

消臭剤を置いても、濡れた靴を乾かしてくれるわけではありません。

トイレを掃除してくれるわけでもありません。

ニオイの発生源が残っていれば、そこから新しいニオイが出続けます。

消臭剤、ずっと追いかけっこです(笑)

■すぐ消えるニオイと、戻ってくるニオイ

もちろん、換気だけで十分な場合もあります。

トイレを使った直後など、一時的に空気中へ出たニオイなら、発生が止まったあとに換気すれば少しずつ薄くなります。

料理や人が集まった部屋のニオイも、その場で発生している間は換気が有効です。

でも、誰も使っていないトイレがいつも臭う。

換気したシューズクローゼットが、翌朝また臭う。

こういう場合は、空気ではなく、ニオイの発生源が残っている可能性があります。

靴の中に乾燥剤を入れて乾かしたら、乾燥で菌が弱くなって匂いが減ります。

でも何かが原因で湿気が戻ってきたら、元気になってまたクサくなることも…。

例えばシューズクローゼットなら、

・濡れた靴や中敷き
・棚や床についた汚れ
・乾きにくい棚の奥の方

トイレなら、

・床や便器のすき間に残った汚れ
・便器の裏側や壁についた尿汚れ

などです。

■ニオイが戻るか、試してみよう

まず、換気扇を回したり窓を開けたりして、いったんニオイを薄くします。

そのあと、トイレやシューズクローゼットをしばらく使わずに置いてみる。

自分の鼻はニオイに慣れてしまうので、いったん別の部屋や外へ出てから、もう一度確認します。

それでニオイが戻っていたら、どこかからニオイが出続けている可能性が高いです。

シューズクローゼットなら、靴を一足ずつ取り出して確認する。

濡れた靴や中敷きを洗い、しっかり乾かす。

棚や床を拭く。

トイレなら、床、便器のすき間、壁、排水口を順番に確認する。

まず発生源を見つけて、取り除く、洗う、拭く、乾かす。

そのあとに換気して、空気中に残ったニオイを外へ出します。

これが、いちばん根本的なニオイ対策です。

■消臭剤は、最後の助っ人

人やペットなど、ニオイの発生源そのものをなくせない場合もあります。

掃除や乾燥をしても、少しニオイが残ることもあります。

そんなときは、換気や消臭剤の出番です。

消臭剤は、ニオイ成分が触れて初めて働きます。

置くなら、部屋の隅へ適当に置くより、ニオイの発生源に近く、空気が流れてくる側(風下)に置く。

消臭剤をどこへ置くかより先に、「ニオイは、どこから出ているのか」を探すことが大切みたい。

 

その靴箱のニオイ、除湿剤詰め込むだけじゃなく、洗って干せばおさまるかも。

めんどくさがらずに洗って干して、きれいにしましょ。

 

お読みいただきありがとうございました。

改正でした!