Vol.29 臭いは、換気すれば消える?
今回は身近な話です。
おならは、なぜすぐバレる?
いきなり、おならの話ですいません(笑)
おならって、出たらすぐにバレますよね。
あんなに少しの空気が、一瞬で部屋中へ広がっているのでしょうか。
実は、部屋全体へ均等に広がっているわけではありません。
ニオイの原因になるのは、中にごくわずかに含まれる硫黄系などの物質。
人の鼻は、こうしたニオイ物質をものすごく低い濃度でも感じ取れます。
さらに、出たガスはその場でじわじわ広がるだけではありません。
煙草の煙や香水と同じで、濃い部分が筋状に先に届きます。
その筋が見えるメガネ開発したらイグノーベル賞取れそうです(笑)
その筋が鼻に届いた瞬間、「くさっ!」となるわけです。
鼻へ届く前にその筋を外に持っていく。
これが、換気でニオイを減らせる理由です。
トイレのニオイは、換気で減らしやすい
例えば、1畳ほどのトイレを考えてみます。
床面積約1.7㎡、天井高さ2.4mなら、室内の空気は約4㎥です。
ここで一般的サイズの換気扇(毎時50㎥)換気扇を回すと、計算上は5分でトイレ約1個分の空気を動かします。
ニオイの発生が止まり、室内の空気がうまく混ざったら、
・約11分で10分の1
・約22分で100分の1 まで薄まる計算です。
「約5分で部屋一室分の空気を動かすなら、5分で全部入れ替わるのでは?」と思いますよね。
でも、入ってきた新しい空気が室内の空気と混ざり、その一部がすぐ換気扇から出ていきます。
古い空気を順番に押し出すわけではないので、5分後でも最初のニオイは計算上ちょっと残ります。
だからトイレを出た瞬間に換気扇を止めず、しばらく運転した方がいいんです。
でも、発生源が残っていたら?
換気で減らしやすいのは、ニオイの発生が止まった場合です。
もし便器や床に汚れが残っていて、そこからニオイが出続けていたらどうでしょう。
蛇口から水を出しながら、床の水を拭いているようなものです。
拭いても拭いても、また水が出てくる。
先に蛇口を閉めよう(笑)
ニオイも同じです。
まず発生源を見つけて、掃除する。
濡れているものを乾かす。
汚れや菌が増えにくい状態にする。
そのうえで、すでに空気中へ出たニオイを換気で外へ運ぶ。
この順番が大切です。
シューズクローゼットは少し違う
だからシューズクローゼットのニオイは、トイレより少し複雑です。
汗を吸った靴。
濡れた傘とか鞄。
それについた土や汚れ。
こうしたものがある限り、ニオイが出続ける可能性があります。
気づきましたか? 上の匂いの元は全部湿気を含んでるんです。
ニオイと湿気はリンクしてる。
乾かしたら結構なくせます。だから換気量を増やせば、空気中のニオイは薄くできます。
でも、ニオイの元がきれいになるわけではありません。
だからシューズクローゼットでは、ニオイの発生源を無くせるか。
という視点も必要になります。
換気扇は、空気の入口があって動く
もう一つ忘れてはいけないのが、空気の入口です。
換気扇で空気を外へ出すなら、同じ量の空気をどこかから入れないといけないです。
どこから空気を入れ、ニオイのある場所を通り、どこから外へ出すのか。
換気は、換気扇だけで完成するものではありません。
ナイトパージ、夜の通風の時でも出てきた話ですが、
空気の入口から出口まで考える。これは、ニオイ対策でも同じです。
換気すれば、臭いは消える?
空気中に出たニオイは、換気で薄めて外へ出せる。
でもニオイの発生源までは、換気では消せない。
では、換気だけで取り切れないニオイには、消臭剤を使えばよいのでしょうか?
そもそも消臭剤は、ニオイをどこへ消しているの?
それと、消臭機能付き便座の理屈もどうなってんだろう?
次回は、「消臭剤は、どうやって臭いを消している?」
今回もお読みいただき、ありがとうございました!
改正でした。