Vol.28 ドイツといえばビール。実は、換気が命です!?
今日はちょっと寄り道。
ドイツといえばビール!
今年はビアガーデン1回しか行けませんでした~!
暑いときにこそ飲んでおいしいビール!
のど越し!シュワシュワの泡!最高!フゥーーー!
あの炭酸ってCo2です。確かに!今気づきました?
ビールをつくると、CO₂が出る
ビールづくりでは、麦芽に含まれる糖を酵母が発酵させます。
そのときにできるのが、アルコールとCO₂(二酸化炭素)。
シュワシュワしたビールを見ると、CO₂はなんとなく想像できますよね。
では、500mlのジョッキのビールを作るとき、どのくらいCO₂を出してるでしょうか?
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正解は10リットル!今日は5杯飲んだ!そしたら50リットル!
酵母、めっちゃ息してるぅ(笑)
でもこのCO₂の一部はビールへ溶け込むし、回収して再利用する醸造所もあるから、
すべてが室内や大気へ排出されるわけではないみたい。
しかも酵母は化石燃料じゃなくて人間が出すCO₂と同じです。
だから、今回の話はCO₂出すからビール飲んじゃダメ!ってそんな極端な事ではないです(笑)
ただ醸造所では、ビールが発酵する過程でかなりCO₂が出てるみたいですね。
それが大量にたまると危険です。でもCO₂は目に見えず、色もにおいもない。
しかもCO₂は、低いところにたまりやすい
CO₂は、空気より重い気体です。
もちろん、室内では人の動きや温度差、空調などによって空気と混ざります。
それでも換気がうまく機能しない場合、低いところに高濃度のCO₂がたまることがあります。
これが怖い。
普通の住宅で、「CO₂が1,500ppmを超えたから換気しよう」と言っている世界とは話のレベルが違います。
以前のコラムで扱った住宅のCO₂は、人に対して換気量が足りているかを見る目安。
でも醸造所などでは、CO₂そのものが危険なモノになります。
ビール大国ドイツ、醸造所の安全対策としての換気
ドイツの資料「飲料産業におけるCO₂」
この資料では、発酵槽からCO₂が作業室へ流れ出し、危険な濃度になる可能性がある場合、
十分な室内換気を行う。 or CO₂濃度を監視する。
さらに条件によっては、CO₂センサーと換気設備を連動させる。
といった対策をしましょうね。と書いてあります。
換気が、「ちょっと空気をきれいにしよう」というレベルじゃない。
安全のための設備です。
BGN・CO₂ in der Getränkeindustrie
「とはいえ、醸造所なんて特殊な場所の話でしょ?」
と思うかもしれません。
身近なところにもCO₂はある
工場以外で一般の方が行くことがある場所。それは地下駐車場です。
そこにあるCO₂消火設備。
CO₂消火設備は、火災が起きた空間へ大量のCO₂を放出し、酸素濃度を下げることで火を消します。
実際、日本ではCO₂消火設備の誤放出による死亡事故が相次ぎ、安全対策が強化されました。
もちろん、ビールの発酵と消火設備では、CO₂が出てくる理由は全然違います。
でも共通しているのは、
閉じた空間へ大量のCO₂が出たとき、換気や安全管理がものすごく重要になることです。
換気って、何のためにするんだろう?
ここまでこのコラムでは、いろいろな換気の話をしてきました。
今回のビール工場では、人の命を守るため。
同じ「換気」でも、目的によって必要な量も、設備も、考え方も全然違います。
ドイツのビールから、まさかこんな換気の話になるとは思いませんでした(笑)
次にビールを飲むとき、泡を見ながら、
「いろんなところにCO₂やな……」
と思い出してもらえたらうれしいです。
今回もお読みいただき、ありがとうございました!
改正でした。