Vol.57 換気口から何℃の空気が入ってくる?
前回は、
室温と外気温を入れると、
熱交換換気の給気温度が
分かるサイトをご紹介しました。
では、換気口から入る空気は、
何℃なら寒くないのでしょう。
今回は、計算した温度が
実際の暮らしでどう感じるのか。
そこを考えてみます。
■16.8℃の空気が入ると寒い?
前回の計算では、
室温20℃。
外気温4℃。
熱交換率80%なら、
理論上の給気温度は
16.8℃でした。
室温より3.2℃低いので、
冷たい空気です。
■同じ温度でも感じ方が違う
同じ16.8℃の空気でも、
体へ直接当たると
冷たく感じやすくなります。
反対に、天井付近から入り、
室内の空気と混ざってから
人のいる場所へ届けば、
冷たさを感じにくくなります。
つまり大切なのは、
入ってくる空気の温度だけでなく、
給気口の位置や風の向きや強さ、人との距離です。
室温より3℃低い空気を、
冷たいと感じるか。
あまり感じないか。
それは温度差だけでは
決まりません。
お風呂上がりと、
外から帰った直後では、
同じ風でも感じ方が違います。
実は建物の壁や屋根の温度が暖かい状況で
手足まで温まっていれば、
16℃の給気を
不快に感じないこともあります。
だから断熱がまず大事なんです!
■第三種換気ではどうなる?
熱交換をしない
第三種換気では、
外気温が給気口から入ります。
外が4℃なら、ほぼ4℃空気です。
給気口の近くへ
ソファやベッドがあると、
冷たい風を
感じることがあります。
これが冬に給気口を閉めたくなる
理由ですね。
でも給気口を閉じると、別の隙間から
空気が入りやすくなり、
計画した換気が崩れてしまいます。
■熱交換は、外気を室温へ近づける
熱交換換気は、
室内から捨てる空気の熱を使い、
外気温のまま入れるよりも
室温へ近づける仕組みです。
4℃の空気を
そのまま入れるのか。
熱を回収して
16.8℃まで近づけるのか。
同じ換気量でも、
給気口まわりの寒さや
暖房への負担は変わります。
あと、
16.8℃だから部屋全体が16.8℃になる
4℃だから4℃になる。
という意味ではありません。
入ってきた空気は、
室内の暖かい空気と混ざります。
暖房や日差し、
人や家電から出る熱もあります。
なので、室温は給気温度だけで
決まるわけではありません。
給気温度だけで、
部屋の暖かさは決まらない。でも、
体へ冷たい空気が当たるかどうかには
大きく関係する。
ということですね。
換気設備を選ぶときは、
熱交換率だけでなく、
何℃の空気が、
どこから入ってくるのか。
そっちの方がわかりやすい。
そして考えてもらいたい点です。
次回は、
冬の家って乾燥するって、
いいますよね!じゃあ一日に
どれくらい湿気が発生しているのか。
家の中の水分の収支を
考えてみます。
お読みいただき、
ありがとうございました!
改正でした!