Vol.47 第三種換気にもダクト式があるよ
第三種換気というと、
トイレや浴室にある
換気扇を思い浮かべるかと思います。
お部屋の給気口から外気を入れ、
水回りの換気扇で外へ出す。
一番安くて一般的な方法です。
実は、同じ第三種換気にも
ダクト式があります。
■よく見る第三種換気
ここではよく見る換気扇をダクトレス換気と
呼ぶことにします。
ダクトがあるのと無いのとの違いです。
ダクトレスは仕組みが単純で、
工事費も抑えられます。
換気扇が壊れても、
その一台を交換すれば済みます。
そのため、
日本の住宅で
広く使われています。
■排気を一台に集める
ダクト式の第三種では、
家の中に複数の排気口を設けてて、
一台の排気ファンを、ダクトでつなぎます。
代表的な製品が、
日本住環境さんの
「ルフロ」や、
ガデリウスさんの
「JBDG」 などです。
給気口から自然給気し、
ダクトで集めて機械排気する。
同じ第三種換気でも、
排気の方法が違います。
■計画換気がしやすい
住宅全体で、
必要な換気量を
確保するだけなら、
個別の換気扇でもできます。
しかし大切なのは、
家全体で何㎥/h
排気するかだけではありません。
どの部屋から、
どれだけ排気するか。
その配分も重要です。
ダクト式なら、
寝室は何㎥/h。
居間は何㎥/h。
トイレは何㎥/h。
というように、
各排気口の風量を
調整できます。
実際の風量を測りながら
バランスを整えれば、
家全体の空気の流れを
計画しやすくなります。
これが、ダクト式第三種の
大きな利点です。
■ダクト式だからできること
外壁から離れた場所にも
排気口を設けられます。
クローゼットや納戸。
廊下や玄関。
湿気や臭いが
滞まりやすい場所からも、
直接空気を
吸い出すことができます。
また、複数の排気を
一か所へ集めるため、
排気用の外壁貫通部を
一か所にまとめられます。
ファンを居室から離せば、
運転音も感じにくくなります。
さらに、ルフロやJBDGのように
シロッコファンを使う設備は、
一般的な小型換気扇よりも
圧力をかけて排気できます。
そのため、配管の抵抗や
屋外の風があっても、
排気量を維持しやすくなります。
以前からお伝えしている、
しっかりした換気計画を立てること。
それができるのが大きな利点です。
さらに、CO2や湿度のセンサーなどを
連動できる機種は、より効率的に換気できます。
■その代わり、ちょっと費用はかかる
ただ、設備費と工事費は
ダクトレスよりも高くなります。
天井裏などに
配管スペースも必要です。
曲がりが多い。
排気口の調整をしていない。
このような場合は、
ダクト式でも
計画した風量が出ません。
一台のファンが止まると、
家全体の排気が止まることも
弱点です。
| ダクトレス | ダクト式 | |
|---|---|---|
| 計画換気 | 間取りや換気扇の配置に左右されやすい | 排気口ごとに風量を配分・調整しやすい |
| コスト | 安価 | 比較すると高い |
| 工事 | 簡単 | 配管が必要 |
| 排気場所 | 換気扇を設けた場所 | 外壁から離れた場所にも設置できる |
| ファン | 複数 | 基本は一台 |
| 故障時 | 一部が停止 | 家全体が停止 |
熱交換換気システムと比較すると
さらにダクト式3種の利点が見えてきます。
ただそれはまた次回以降に。
■なぜ、この二つを紹介した?
今回紹介した、
日本住環境さんと
ガデリウスさん。
そして私たちエディフィスは、
日本換気システム連盟
「JVIA」に所属しています。
住宅換気について
情報を発信している団体です。
また、ガデリウスさんのJBDGは、
弊社でも取り扱っています。
販売する側ではありますが、
良いところだけでなく、
費用や施工上の弱点も含めて、
正直に比べたいと思います。
■どちらを選ぶ?
シンプルな間取りで、
給気口から換気扇まで
空気の道をつくれるなら、
安価なダクトレスでも
換気はできます。
一方で、寝室や収納まで含めて、
どこから、どれだけ排気するか。
そこまで計画したいなら、
ダクト式が有利です。
ただし、どちらも室内の熱を
空気と一緒に排出します。
次回は、
今日の「ダクト式第三種」と
「ダクト式の熱交換型第一種」
です。
お読みいただき、
ありがとうございました!
改正でした!