Vol.35 簡単解説 熱交換率って、何の数字?
ここまで34回、
換気についていろいろな
お話を書いてきました。
その中で、
「内容が濃くて難しい」
というお声もいただきました💦
確かに、ちょっと
詰め込みすぎました(笑)
そこで、ここから何回か、
これまでに出てきた言葉を
一つずつ解説します。
新しい知識を増やすより、
まずは基本をやさしく。
今回は、
「熱交換率」
です。
■80%って、何が80%?
換気設備のカタログには、
「熱交換率80%」
「温度交換率87%」
などと書かれています。
この数字、
何を表しているのでしょうか。
外へ出した空気の80%を、
室内へ戻している?
そうではありません。
汚れた室内の空気は、
きちんと外へ出します。
そして、新しい外気を
室内へ取り込みます。
その途中で、
捨てる空気が持っている
暖かさを受け取ります。
戻しているのは空気ではなく、
空気が持っている温度です。
■温度差の80%
例えば、室温が20℃、
外気温が10℃とします。
室内と外の温度差は、
10℃です。
熱交換をしなければ、
10℃の外気が
そのまま入ってきます。
熱交換率80%なら、
10℃の温度差のうち、
80%を取り戻します。
10℃×80%=8℃
外気温の10℃に、
取り戻した8℃を足すと、
10℃+8℃=18℃
10℃だった外気が、
計算上は18℃になって
入ってくるわけです。
■室温の80%ではありません
ここが少し
分かりにくいところです。
室温が20℃だから、
20℃×80%=16℃
と計算するのではありません。
熱交換率を掛けるのは、
室内と外の「温度差」です。
換気で捨てるはずだった温度を、
どれくらい再利用できるか。
その割合を表した数字です。
温度のリサイクル率ですね。
■カタログを見てみよう
ご自宅の換気設備の
カタログがあれば、
「熱交換率」
「温度交換効率」
という数字を
探してみてください。
80%と書いてあったら、
「室内外の温度差を、
8割取り戻せるんやな」
と読み替えればOKです。
今回、覚えてほしいのは
これだけです。
熱交換率とは、
空気を戻す割合ではなく、
温度差を取り戻す割合。
こう考えると、
少し分かりやすくなりませんか?
次回は、
「湿度もリサイクルできる?」
を、やさしく考えてみます。
お読みいただき、
ありがとうございました!
改正でした!