Vol.45 24時間換気、外国ではどうしてる?
日本ではシックハウス対策として、
原則すべての住宅に、
毎時0.5回以上の
機械換気設備が必要です。
では、アジアの国々も
同じなのでしょうか。
中国、韓国、
シンガポールを調べました。
| 国・地域 | 主な目的 | 主な手段 | 24時間換気 | 日本との差 |
|---|---|---|---|---|
| 日本 | シックハウス対策 | 機械換気 | 原則必要 | ― |
| 中国 | 通風・室内環境 | 窓による自然換気 | 一律義務なし | 窓が中心 |
| 韓国 | 室内空気質の確保 | 自然換気または機械換気 | 対象住宅のみ | 対象が限定 |
| シンガポール | 通風・衛生 | 窓+必要部分の機械換気 | 一律義務なし | 窓が中心 |
■中国は、窓が基本
中国では、
寝室、居間、台所が
自然換気できること。
住宅全体の
換気用開口部を、
床面積の5%以上
設けること。
などが求められています。
床面積100㎡なら、
合計5㎡以上です。
日本にも、
居室に床面積の
20分の1以上、
つまり5%以上の
換気用開口部を設ける
規定があります。
ここは似ています。
違うのは、
日本では窓に加えて、
原則として機械換気も必要。
中国では、
すべての住宅に
日本式の24時間換気を求める
全国一律の規定はないことです。
中国は窓を開ける換気。
日本は窓と機械換気。
という違いですね。
■韓国は、日本に近い
韓国では、
新築や改修を行う
30戸以上の共同住宅に、
毎時0.5回以上の
換気能力が求められます。
数字は日本と同じです。
ただし韓国では、
自然換気設備か、
機械換気設備かを選べます。
機械換気を使う場合は、
24時間運転できる設備にします。
ここで大切なのは、
24時間動かせることと、
常に動かす義務があることは
同じではないことです。
また、
戸建て住宅や
30戸未満の共同住宅まで、
日本のように一律で
義務化されているわけでは
ありません。
換気量は日本に近い。
でも、対象と手段が違う。
という制度です。
■高温多湿だから・・・シンガポール
マンションの多い
シンガポールでも、
住宅は窓による
自然換気が基本です。
換気用の開口部は、
原則として部屋の床面積の5%以上。
窓のないトイレなどは、
機械で排気します。
暑いので冷房を使います。
じゃあ窓を開けたまま
冷房するってこと??
高温多湿な外気が入って、
めっちゃもったいない気がします。
湿気を処理しきれなければ、
冷えた所で結露して、
カビにつながる
可能性があります。
換気すれば必ず
結露するわけではありませんが、
外気を入れることと、
外気の湿気を処理すること。
この二つを一緒に考える必要がある。
それが高温多湿のシンガポール。
■違うのは、換気の方法
中国とシンガポールは、
窓を開ける自然換気が中心。
韓国は、対象となる共同住宅には
0.5回の換気能力を求めます。
日本は、
住む人が窓を開けなくても
換気できるように設置の義務化。
同じアジアでも、
換気の目的と
方法が違うんですね。
では欧米では、
人や建物を
何から守るために、
換気を続けているのでしょう。
次回は欧米の住宅換気を
比べてみます。
お読みいただき、
ありがとうございました!
改正でした!