なんで換気が必要なの?
ドイツinVENTer社に学ぶ、住まいと換気の基礎知識 Vol.3
前回までは、
熱交換換気とは何なのか。
熱交換率とは何を表しているのか。
について紹介しました。
今回は、もっと根本的な話です。
「なんで換気が必要なの?」
inVENTer社のホームページ、一番最初に大きく飛び込んでくる文字は
「luft ist leben」 訳すと「空気は命の源」。
換気システムを開発し、これまでよりももっと
快適な空気で元気に過ごせるようにしたいからです。
でも、家の中にいても、
特に空気が汚れているようには見えません。
ちょっと暴論ですが、換気しなければロスが無いので
熱交換率100%と同じなんです。
外気から不快な空気が来ないのでずっとお家は快適!
だから、においがしなければ、
「別に換気しなくても大丈夫なのでは?しかもその方がお得!?」
と思いませんか?
そうならいいけど残念。そんな事はここをお読みの方はお分かりでしょうか💦
でも、お家の空気には生活しているだけで少しずつ
いろいろなものが混ざっていきます。
人やペットがが呼吸すると二酸化炭素が増えます。
☆ちょっと脱線☆ 大型犬でだいたい人の子供くらいの二酸化炭素を出します。
ではゾウは?人間約36人分ですって。めっちゃ換気せなあかん!しかも息の中の湿気がすごいので
普通の家ならすぐに相対湿度100%!ジメジメ&結露!になっちゃうかもって。
同居はちょっと難しそうですね(笑) ☆はい、脱線終わり☆
料理をすると、においや水蒸気、細かな油の粒子などが発生します。
お風呂、洗濯、室内干し、それ以外に実は人からも湿気が出ています。
家具や建材、洗剤や芳香剤などから、目に見えない化学物質が発生することもあります。
つまり、何もしていないように見えても、
人が暮らしているだけで室内の空気は少しずつ変化していきます。
(それが生活、生きている証拠です!)
inVENTer社のホームページの最初のコラムでも室内には二酸化炭素、湿気、ほこり、
VOCと呼ばれる揮発性有機化合物などが蓄積していくと説明されています。
では、換気をすると何が起きるのか。
答えはシンプルです。
室内で増えたものを外へ出して、
新鮮な外気と入れ替えます。
二酸化炭素を外へ出す。
余分な湿気を外へ出す。ゾウが出す湿気量はちょっと大変かも!
においや化学物質、
室内で発生した細かな粒子などを外へ出す。
これが換気の役割です。
部屋に人が集まったときとか、
なんとなく空気が重たい感じ。。。
眠たくなってきちゃった。。。(byザコシショウ)
みなさんありますよね。
目には見えませんが、
その時、室内の空気は確実に変わっています。
それと、住宅にとって特に問題になるのが湿気です。
人が暮らしていると、
呼吸、料理、入浴、洗濯などによって
毎日かなりの水分が室内に発生します。
その湿気を外へ出せず、
壁や窓、家具の裏などの冷たい場所に集めてしまうと、
結露やカビにつながることがあります。。
昔の住宅は、今よりも窓や建物の隙間が多く、
意図していなくても空気が出入りしていました。
一方、現在の住宅は、
暖冷房のエネルギーを逃がさないために
気密性能が高くなっています。
これは、とても良いことです。
ただし、隙間から勝手に入ってくる空気が減る分、
必要な量を計画的に入れ替えることが大切になります。
そして、せっかく換気をするなら、
前回までに紹介したように、
室内でつくった快適な温度や湿度を
できるだけ捨てずに再利用する。
空気のきれいさと、
室内の快適さ。
どちらかを諦めるのではなく、
両方をできるだけ守る。
それが熱交換換気の役割です。
人が生活することで室内に増えていくものを外へ出し、
家と人のために空気を整える設備です。
最初に書きましたが、空気は目に見えないけど、水や電気と
同じように命の源。毎日の暮らしに欠かせないものです。
だから住宅を考えるときには、
断熱や気密といっしょに
「室内の空気を、どう入れ替えるのか」
まで一緒に考えていただきたいです!
次回は、
「カビは換気したら防げる?」
について紹介します。
お読みいただき、ありがとうございました!改正でした。
※本記事は、ドイツinVENTer社の技術コラムを参考に、日本の住宅事情に合わせて編集・解説しています。