熱交換換気って、何を交換しているの?
ドイツinVENTer社に学ぶ、住まいと換気の基礎知識 Vol.1
エディフィス省エネテックの改正です。
今回から、ドイツの換気メーカー
inVENTer社が公開しているコラムをもとに、
住まいと換気について、できるだけ分かりやすく
紹介していこうと思います。
第1回は、やっぱり熱交換換気についてです。
「熱交換換気」
この言葉を聞いても、一般の方には
なかなかイメージしにくいのではないでしょうか。
簡単に言えば、
「捨てる空気が持っている温度や湿度を、
次に入ってくる新鮮な空気へ再利用・リサイクルする換気」
です。
住宅の換気では、室内の汚れた空気を屋外へ出し、
その分だけ新鮮な外気を室内へ取り入れます。
冬であれば、暖房で暖めた空気を外へ出し、
冷たい外気を取り入れることになります。
(モッタイナイ・・)
夏であれば、冷房で冷やした空気を外へ出し、
暑くて湿った外気を取り入れることになります。
(モッタイナイ・・)
つまり、普通に換気をすると、空気と一緒に、暖房や冷房が作った
温度や湿度も一緒に捨てることになります。
(モッタイナイイイ!)
そこで使われるのが、熱交換換気です。
汚れた室内の空気そのものは屋外へ排出しながら、
その空気が持っている温度や湿度の一部を回収して、
外から入ってくる新鮮な空気へ渡します。
・・・・ちょっと何言ってるかわからない(笑)
では仕組みを具体的に言うと、ヴェントサンはセラミック製の蓄熱体を使います。
セラミックというのは陶器ですね、お皿やお鍋のような。
土鍋に入ったおうどんはめっちゃぐつぐつ冷めにくいですね。
空気を通している間に熱を集めて保管できる。そんな素材が換気扇の奥にあります。
では、いきます。
排気のときに、室内の快適な空気がセラミック蓄熱体を通ります。
そのとき、室内の空気の快適さ(それが熱)をセラミックに蓄えます。
快適さ(熱)をセラミックに渡した空気は、そのまま屋外へ排出されます。
汚れた空気は出ていきましたね。
これで換気成功!
そしてしばらくするとファンの回転方向が変わり(これが特徴!)
今度は新鮮な外気を室内へ取り入れます。
外気はきれいですが、夏は暑く冬は寒いですよね。
そんな「不快だけど、きれいな外気」を、「快適で、きれいな外気」
にして室内に取り入れてくれる。
これが熱交換!
つまり、
「室内の温度・湿度を一度預けて、次に入ってくる新鮮な空気へパスしている」
という仕組みです。
換気をしながら、
室内でつくった温度や湿度をできるだけ捨てない。
皆さん、ペットボトルや空き缶は、
捨てずに資源としてリサイクルすることが
当たり前になっていますよね。
住宅の換気も同じです。
一度作ったモノをそのまま捨てる時代ではないと思います。
空気は入れ替えながら、
まだ使える温度や湿度は回収して、
次に入ってくる新鮮な空気へリサイクル。
将来は、住宅でもそれが
当たり前になればいいなと思います。
次回は、
「熱交換率とは、リサイクル率なのか」
について紹介します。
お読みいただきありがとうございました。
※本記事は、ドイツinVENTer社の技術コラムを参考に、日本の住宅事情に合わせて編集・解説しています。