Vol.24 温暖化対策、日本とドイツでは何が違う?

50年後、日本の春と秋はどうなっているのか。

その話を書こうと思ったのですが、調べていると、

「2℃上昇した世界」「4℃上昇した世界」

という二つの将来像が出てきます。

……ざっくりいうと、温暖化対策の成功か失敗かの分岐ですね💦

そこで今回は、世界がどこまで温暖化を止めようとしているのか。

しらべてみました。

2℃と4℃は、どこから数える?

2015年のパリ協定で、世界は気温の上昇を産業革命前から「2℃より十分低く」抑え、できれば1.5℃に抑えると決めました。

ここで先に、基準をそろえておきます。

「2℃上昇」「4℃上昇」は、今からさらに2℃、4℃上がるという意味ではありません。

どちらも、産業革命前から数えた合計です。日本でいえば江戸時代でしょうか(笑)

2025年の世界平均気温は、産業革命前より約1.43℃高くなっています。

今を約1.5℃と丸めれば、2℃の世界まではあと約0.5℃、4℃の世界まではあと約2.5℃。そういう距離感です。

1.5℃ってそんなもん?って感じた方。そうですね、もっと暑くなってる気がしますが、

世界中の海などを含めて1.5℃で、暑い日もあれば涼しい日もあっての平均です。

では、この先はどうなるのか。

国連環境計画の2025年の評価では、現在の政策が続くと今世紀の気温上昇は約2.8℃。

各国が約束した対策をすべて実行しても、約2.3〜2.5℃だそうです。

今のこの暑さで1.5℃上昇。それが4℃上昇となったら‥‥恐ろしいですね。

じゃあ日本とドイツ、Co2排出量はどこまで減った?

日本は、温室効果ガスを2013年度と比べて2030年度に46%減らし、2050年に実質ゼロにする目標を掲げています。

ドイツは、1990年と比べて2030年に65%減らし、2045年に実質ゼロという目標です。

基準が違うので合わせて計算し直すと…

同じ1990年を起点にして実際の排出量を見ると、

日本は2024年度までに約18%減、ドイツは48%減っています。

集計方法に少し違いはありますが、30%の差はかなり大きいですね。

電気のつくり方にも差があります。

日本の2024年度の発電量は、再生可能エネルギーが23.1%、火力発電が67.5%。

ドイツでは、2025年の発電量の58.8%を再生可能エネルギーが占めました。

ドイツも、交通や建物の暖房は遅れています。それでも、電気のつくり方は日本より早く変えてきました。

違いは、意識より仕組み?

EUは2005年に、企業が出すCO₂に上限と価格をつける仕組みを始めました。

日本で企業を対象にした排出量取引が始まったのは2026年です。

日本が何もしてこなかったわけではないですが法律や電力の仕組みに変え始めた時期は、EUより遅かった。

では、暮らしている人の意識はどうでしょう。

日本の2025年の世論調査では、気候変動が引き起こす問題に「関心がある」と答えた人は91.7%でした。

日本人、めちゃくちゃ関心あります。

ところが、別の調査で、

「自分のような個人が気候変動に対して今行動しなければ、将来世代を裏切ることになる」

という問いに賛成した人は、ドイツが53%、日本は40%でした。

https://resources.ipsos.com/rs/297-CXJ-795/images/People%26ClimateChange2025.pdf?version=0

ただ、関心がないというより、「自分一人が動いても変わらない」と感じている人が多いのかもしれません。

じゃあ仕組みを変えれば、目標を達成できる?

できます!

電気が低炭素になれば(その低炭素さの元が原発か再生可能エネルギーかは置いておいて)、

同じように暮らしていてもCO₂は減ります。

家の断熱性能を上げ、工場や設備のエネルギーの無駄を減らす方法もすでにあります!

ただ、目標までは今までの2倍ぐらいの速さで減らさなければ届きません…。

それでも日本の計画は、実現できない空想じゃないと思っています(願っています)。

図面はある。でも、工期に対して工事が遅れてる状態なのだと思います。

できる。だからやりたい!

大切なのは、全員が毎日ずっと環境のことを考えることではありません。そんなの無理です。

普通に家を建て、電気を使い、設備を選んでも、自然にCO₂が減っていく仕組みにすることです。

それに、個人でできることもいっぱいあります。(ありすぎてそれはまた別のコラムに)

僕も、断熱や換気の仕組みを整え、無理に我慢しなくてもエネルギーを無駄にしない家を増やすことで、

その助けをしたいと思っています。

温暖化は止められます!

そして、その行動によって50年後の季節が、酷暑が変わります。

子世代、孫世代、その子孫が主役の50年後を想像して、今行動してくれたらと願います。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!!

 

では、次回は未来の季節を調べてみたいと思います。

改正でした。