Vol.71 加湿器、電気代はなぜこんなに違う?

前回は、
スチーム式の加湿器で、
水と電気の量を見てみました。

すると、

「超音波とか気化式なら、
もっと電気が少ないのでは?」

と思いますよね。

その通り、ヒーターを使わない
気化式は、加湿器本体の
消費電力を抑えやすいです。

でも、それで話は終わり?

今回は、水が蒸発するときの
熱の行方の話。

■水を沸かすスチーム式

前回の象のマークのは、
水を沸かして蒸気を出す
スチーム式でした。

ポットで沸かして、放出ですね。

水を沸かすために
ヒーターを使うので、
消費電力は大きくなります。

一方で、熱を持った蒸気や、
本体から伝わる熱は、
室内へ入っていきます。

そのうち室温を保つのに
役立つ分は、
暖房の仕事を減らします。

■風を当てる気化式

気化式は、
水を含ませたフィルターに
風を当てて蒸発させます。

濡れたタオルに風を当てる
イメージです。

ヒーターを使わないタイプなら、
主にファンなどの電気で
動かせます。

「お、水を沸かさないなら、
熱もいらない?」

ここが今回のポイント。

水が蒸発するときには、
周りの空気などから熱を
吸い取っています。

だから夏のミストシャワーは、
涼しくて気持ちいいんです。

夏は涼しくて良い。

でも冬は涼しいって寒いだから。
いっしょに気化式加湿器を使うと
部屋を少し冷やしてしまいます。

■暖房の仕事も増える

冬の室温を22℃に
保ちたいとします。

気化式の加湿で
室内の熱が使われると、
その分を暖房が補います。

ややこしいですが

加湿器本体の電気と、
加湿で増える暖房の仕事。
両方を見る。

ということです。

気化式は室内の熱を使う。
でも、安心してください。

それを効率の良い
エアコンで補うなら、
暖房分も含めて省エネに
なりやすいですよ。

■これが潜熱の話

Vol.8で登場した、
「潜熱(せんねつ)」。

水が水蒸気になるなど、
状態が変わるときに
出入りする熱です。

水が蒸発するための熱を
どこかから受け取っています。

スチーム式なら、
主に加湿器のヒーターから。

ヒーターなしの気化式なら、
主に周りの空気などから。

この違いが、
本体の消費電力や、
暖房への影響に表れます。

■ほかの方式は?

超音波式は、
水を細かい霧にして
空気中へ出します。

霧は小さな液体の水滴。

水蒸気になるまでには、
やはり蒸発するための熱を
周りから受け取ります。

ハイブリッド式は、
複数の仕組みを組み合わせたもの。

気化式にヒーターを加えた
温風気化式などがあります。

「ハイブリッド」と書いても、
組み合わせは製品で違うので、
方式を確認したいですね。

最後に、

どの方式でも、
必要な加湿量が減れば、
使う水量や負担を減らせます。

湿気を捨てすぎない設計が、
加湿器選びの前に大切ですね。

加湿方式の説明・日本電機工業会

次回は、

「加湿しているのに、
別の部屋は乾いたまま?」

家全体の水分量だけでは
分からない、
部屋ごとの湿度の違い。

加湿器の置き場所と、
空気の通り道から
見てみます。

お読みいただき、
ありがとうございました!

改正でした!