Vol.67 エアコン2027年問題。何が変わる?

前回エアコンの話になったので、
ちょっと寄り道。

「エアコン2027年問題」。

2027年になると、

安いエアコンが買えなくなる?

名前だけ聞くと、
ちょっと心配になりますね。

何が変わるのか見てみましょう。

■変わるのは、省エネ基準

2027年度から、
家庭用の壁掛けエアコンの
省エネ基準が引き上げられます。

年度なので、
2027年4月からです。

「トップランナー制度」
という、メーカーなどに
省エネ性能の向上を求める
制度の話です。

■今のエアコンは使えます

まず、ここは安心です。

この基準変更によって、
今お使いのエアコンが
使えなくなることは
ありません。

新基準に合わせて、
買い替える義務もありません。

メーカーなどに求める
基準の変更なので、

家のエアコンが
ある日突然、使用禁止!

ではないです。

■安い機種は販売禁止?

これも、
新基準を満たさない製品を
一律に販売禁止にする、
という制度ではありません。

メーカーが、
区分ごとに出荷する製品を、
出荷台数も含めた平均で
評価する仕組みです。

なので、

「基準未達の機種は、
全部売れなくなる」

という説明は違います。

ただし、
メーカーが機種を整理したり、
後継機の仕様を変えたりする
可能性はあります…。

■どの数字が変わるの?

今回の省エネ基準で
使われるのは、
「APF」という数字です。

COPは、ある運転条件での効率。
APFは、一年を通じた効率です。

COPhaある温度・運転条件で、

冷暖房の能力 ÷ 消費電力

で求めます。

例えば、
300Wの冷房の働きに
100Wの電気を使うなら、
COPは3です。

■APFは、一年分で見る効率

決められた気象条件や
使用時間などを使って、

一年間に必要な冷暖房の熱量を、
一年間の消費電力量で割ります。

暑さ・寒さや、
必要な冷暖房の大きさが
変わることも織り込んだ、
製品比較のための指標です。

COPの単純な平均では
ありません。

例えば、
一般地向けの6畳用、
冷房能力2.2kWの例では、

2010年度基準のAPF5.8から、
2027年度基準はAPF6.6へ。

求められる効率が
上がるんですね。

■値段は上がるの?

省エネ性能を上げるために、
製品価格が上がる
可能性はあります。

ただ、本体価格だけでなく、
使っている間の電気代も
一緒に見たいところです。

例えば、
工事費込みで3万円高くても、
年間の電気代が
3,000円少なくなるなら、

単純計算で10年で
その差が埋まります。

これは説明用の仮定ですが、
買うときの価格と、
使うときの費用。

両方を比べると、
見え方が変わりますね。

■今、急いで買うべき?

「2027年問題だから、
今すぐ買い替えなきゃ!」

とは考えなくて大丈夫です。

買い替えを考えているなら、
今のエアコンの状態と、

候補機種の価格、
省エネ性能、
必要な機能を比べる。

同じくらいの冷暖房能力と
機能の製品同士で、
比較するのも大切です。

安さだけで選ぶより、
必要な機能に絞って、
省エネ性能も見る。

そんな選び方も
できると思います。

2027年問題は、
今のエアコンが
使えなくなる話ではなく、
省エネ基準が上がる話。

名前に慌てず、
中身を見て選びたいですね。

資源エネルギー庁・2027年度のエアコン省エネ基準について

次回は、
計算サイトの話に戻ります。

冷暖房の電気代と、
ヴェントサンを動かす電気代。

両方を含めると、
結局どんな結果?

お読みいただき、
ありがとうございました!

改正でした!