Vol.78 夜の外気は湿度80%。 入れたらジメジメする?

今年はいつまで台風が来るのでしょうか。

もう11月ですよ💦

前回は、
室内より涼しい外気を使い、
家に残った熱を外へ出す、
ナイトパージの話でした。

でも、外の湿度を見ると、
80%。

「こんな空気を入れたら、
家の中までジメジメするやん!」

と思いますよね。

ところが、
80%という数字だけでは、
決められないんです。

■温度も一緒に見る

これまでにも登場した、
相対湿度の話です。

同じ80%でも、
16℃の空気と、
24℃の空気では、
含まれる水分量が全然違います。

暖かい空気の方が、
同じ相対湿度でも
多くの水分を含んでいます。

では、二つの夜で
比べてみましょう。

■外が16℃・80%なら?

室内は26℃・60%。
外は16℃・80%とします。

外の方が涼しい。
でも、湿度の数字は高い。

この外気を、
水分を増減させずに
26℃まで暖めると、

湿度は約43%になります。

室内は26℃・60%。

同じ温度で比べると、
外気の方が水分は少ない、
ということです。

つまり、この条件なら、
涼しい外気を入れることで、
熱だけでなく、
水分も外へ逃がせます。

外は80%なのに、
水分を減らす側に働く。

数字だけだと意外ですね。

■外が24℃・80%なら?

では、室内は同じ
26℃・60%のままで、
外が24℃・80%だったら?

外の方が2℃涼しいので、
熱を逃がすことはできます。

でも、今度の外気を、
水分を増減させずに
26℃まで暖めると、

湿度は約71%になります。

43%が71%に上がる。

全然違いますね!

今度は、外気の方が
水分を多く含んでいます。

この条件では、

熱は外へ逃がせるけれど、
水分は室内へ持ち込む。

ということになります。

同じ外気の湿度80%でも、
気温が違うと、
結果が変わるんですね。

■43%になる計算の意味

ちなみに、
さっきの約43%や約71%は、
外気を室内と同じ26℃にして
水分量を比べた数字です。

実際のナイトパージでは、
室温も下がっていきますが、

冷えると相対湿度は上がるので、
空気中の水分量が減っても、

湿度計の数字が上がることも
あるってことです。

以前の加湿の話では、
暖めると湿度が下がりました。

今回は、その反対ですね。

■涼しさと湿気は別に見る

外が涼しいから、
いつでも入れればよい。

外の湿度が80%だから、
絶対に入れてはいけない。

どちらとも言えません。

熱を逃がせるかは、
室内外の温度を見る。

水分が増えるか減るかは、
温度と湿度を一緒に見る。

ナイトパージは、
外の涼しさを利用する方法。

でも、その空気が運ぶ湿気も
一緒に考えたいですね。

冷やしたいのか。
水分も減らしたいのか。

再熱除湿の話もそうですが、
温度と水分を分けて考えると、
使い方が見えてきます。

次回は、
その外気が入ってくる入口、
換気扇のフィルターの話。

「フィルターが汚れると、
換気はどうなる?」

お手入れが必要な理由。

お読みいただき、
ありがとうございました!

改正でした!