Vol.73 湿度50%でも、 窓や収納で結露する?
前回は、
18℃・40%の部屋で、
暖房と加湿器を使ったら、
24℃・40%になった。
数字は同じ40%でも、
空気に含まれる水分は
増えていましたね。
では、その空気が
冷たい窓に触れたら?
「40%なら大丈夫でしょ。
50%でも、そんなに
高くないと思うけど?」
これも相対湿度だけでは
決められません。
■冷えると湿度が上がる
前回は、暖めると
相対湿度が下がる話でした。
今回は反対です。
24℃・40%の空気を、
水分を変えずに
冷やしてみます。
18℃になると、
湿度は約58%。
さらに冷やすと、
約9.6℃で100%に達します。
そこからさらに冷やされると、
水蒸気の一部が
水滴になります。
これが結露です。
この、結露が始まる温度を
「露点温度」といいます。
今回の24℃・40%なら、
露点は約9.6℃です。
■部屋の温度と窓の温度
「うちは24℃だから、
そんなに冷えませんよ」
と思いますよね。
でも、ここで見たいのは、
部屋の温度と、
窓や壁の表面温度。
この二つです。
部屋が24℃でも、
窓の表面まで24℃とは
限りません。
外が寒くて、
窓の表面が8℃なら?
そこへ24℃・40%の
室内の空気が触れると、
結露する条件になります。
部屋全体が冷えなくても、
窓だけで起きるんですね。
■50%まで加湿すると?
では、同じ24℃で、
湿度を50%に上げたら?
露点は約13℃になります。
40%なら約9.6℃。
50%なら約13℃。
13℃って、結構あるんじゃない?
そう。それほど冷たくない場所でも
結露しやすくなるんです。
湿度計は50%なのに。
冷たい窓のそばでは
全然違うかも。
■収納の奥も同じ
これは窓だけの話では
ありません。
外壁に面した収納の奥。
家具の裏。
部屋の隅。
断熱が弱かったり、
暖房の熱が届きにくいと、
冷たい場所ができます。
部屋は暖かいのに、
その奥はひんやり。
そこへ湿気が届くと、
湿度が上がって結露します。
乾燥は嫌だけど湿気を出すと
逆に大変なことになるかも。
■温度差の小さい家へ
結露と表面温度の関係は、
Vol.4でも触れました。
今回は、加湿した空気が
どこまで冷えると結露するか、
具体的に見てみました。
加湿器の設定だけでなく、
家のどこが冷えているか。
これも大切なんです。
断熱や窓の性能を整え、
暖房の熱が届くようにして、
極端に冷たい場所を減らす。
部屋ごとの温度差も
小さくできれば、
結露の心配を減らせます。
温度と湿度。
家全体で均一だと良いですね
次回は、
部屋は暖かいのに、
その奥はひんやり。
その壁で何が起きているのか。
身近なビニールクロスを
例に考えてみます。
お読みいただき、
ありがとうございました!
改正でした!