Vol.52 窓を開けても、なぜ家はすぐに冷えない?

夕方、帰宅した時、
家の中は暑くなってて

外は涼しかったので、
窓を開けてみる。

風が入ってきて、
少し涼しく感じます。

ところが、窓を閉めると
またすぐ暑い。

窓を開けた時だけ
涼しく感じるのはなんで?!

というお話です。

■最初に入れ替わるのは空気

窓を開けて風が通ると、

室内の暖かい空気と
外の涼しい空気が
入れ替わります。

風が体へ当たれば、
汗も乾きやすくなります。

そのため、実際の室温より
涼しく感じることもあります。

最初に涼しくなるのは
主に空気です。

家全体が冷えたとは
限りません。

空気以外に暑いところ…

■家の中にも熱が残っている

昼間の日差しや
外の暑さを受けて、

壁。床。天井。家具。

こうしたものにも
熱がたまっています。

家自体が熱くなってる。

夕方になって外の気温が下がっても、
すぐには冷えません。

窓から涼しい空気を入れても、
暖まった壁や床から、

少しずつ熱が
室内へでてきます。

これが、窓を閉めると
また暑く感じる理由です。

■室温だけでは分からない

人は、室内の空気だけに
囲まれているわけではありません。

暖まった天井や壁からも、
熱を受けています。

室温計の数字が
少し下がっても、

天井や壁が暖かければ、
体は暑さを感じます。

反対に、

壁や天井まで涼しい部屋は、
同じ室温でも
涼しく感じやすくなります。

空気の温度と、
家の中に残った熱。

両方が関係しているんですね。

■室温25℃でも暑い?

人は空気の温度だけで
暑さを感じるわけではありません。

暖まった天井や壁からも、
輻射熱を受けています。

室内では体感温度の目安は
次のように考えられます。

室温+周囲の表面温度
÷2

例えば、

室温が25℃でも、

体を囲む壁や天井などの
表面温度が45℃なら、

25℃+45℃
÷2=35℃

体感温度は35℃です。
アチー!

室温計が25℃でも、
周りが熱ければ暑い。

反対に壁や天井まで涼しければ、
同じ室温でも
涼しく感じやすくなります。

■じゃあ何分開ければ冷える?

これは、10分や30分とは
一律に決められません。

空気は短時間で入れ替わっても、

家そのものが冷えるまでには
長い時間がかかることがあります。

窓を開けているのに
なかなか涼しくならない。

なら暑さを我慢しながら
家が冷えるのを待たないでください。

■エアコンで家の熱を出す

エアコンは、まず部屋の空気を冷やします。

すると、壁や床に残っていた熱が
冷たい空気へ移ります。

エアコンがその熱を
外へ運び続けることで、

天井や壁、家具も
少しずつ冷えていきます。

窓を開けても
涼しくならないときは、

熱中症になる前に
窓を閉めて、

エアコンで冷やした方が
よい場合もあります。

■熱交換換気は、家を冷やさない

因みに熱交換換気の場合の注意点です。

日中に家が暑くなり、
夕方には外の方が
涼しくなったとします。

このとき熱交換を続けると、

せっかくの涼しい外気を、
室内から捨てる熱で
暖めてしまいます。

室内の温度を保とうとする仕組みが、

暑い室温まで保つ方向に働くんです。

熱交換換気はエアコンではありません。

一度暑くなった家を
冷やす設備ではないため、

製品によっては、
熱交換を止めて外気を入れる
夏用の運転もあります。

入ってしまった熱は、
エアコンなどで外へ出す。

そのうえで整えた室温を
保ちやすくするのが
熱交換換気です。

■冷ます前に、熱を入れない

家にたまった熱を
後から出すのは大変です。

大切なのが、昼間に熱を
入れすぎないことです。

屋根や壁から入る熱は、
断熱材で減らします。

窓から入る日差しも防ぎます。

断熱と日除け。

両方を考えることで、
家にたまる熱を減らせます。

窓を開けると、
まず空気が入れ替わる。

家に残った熱まで
すぐ消えるわけではない。

涼しくならなければ、
我慢せずエアコンを使う。

ということですね。

次回は、

なぜ2階は、
夜まで暑いのか。

屋根や天井に残る熱を
考えてみます。

でも断熱材で家を包むと、
服を着込むようで、

夏はもっと
暑くなりそうですよね。

それは、その次のお話です。

お読みいただき、
ありがとうございました!

改正でした!