「新連載 パトリックに聞く!」①
インヴェンター社アジア担当パトリックさんより、ヨーロッパの生情報をお知らせします。
今回はパトリックさんの故郷であるスウェーデンの24時間換気の話。
聞き手:改正和己
改正和己(以下和)「スウェーデンでは、どんな換気装置が主流なの?」
パトリック(以下P)「第3種換気が多いね。その代わり給気口の近くには必ずパネルヒーターがセットだね」
和「熱交換換気じゃないんだね?」
P「新築は厳しい省エネ基準をクリアするために熱交換換気がマストだけど、そもそも新築の棟数が少ないからね。古いものを大事にするスウェーデンでは新築の家が欲しいって思っている人は少ないよ。それに新築は高いしね(笑)」
和「日本は新築志向が強いからねぇ…賃貸でも新築が好まれる(笑)」
P「スウェーデンでは1980年代に熱交換型が多く使用されはじめたんだ。残念ながらその後ダクトやフィルタ-の清掃がされず、熱交換素子を交換しなかったため、喘息などが増えてしまって社会問題化してしまったんだ。」
和「そういう歴史があったんだね。日本でもそうならなければいいけど…」
P「それで人々は排気型の第三種換気をますます使用し始めたんだよ。そして1990年代には、排気ヒートポンプがますます多くの排気ファンに取って代わり始めたんだ」
和「そうなんだ。でもスウェーデンには多くの熱交換換気メーカーがあると聞くよ」
P:「そうさ、メーカーは多いよ。2000年代にダクトのクリーニングが法制化されたんだ。
それ以降、各メーカーがクリーニングの容易さと品質を両立させたものを開発して、輸出されるようになったんだ」
<パトリック・ヨハンソン>
ヴォリューションホールディング構成会社のドイツ・インヴェンター社、
スウェーデン・フレッシュ社、同PAX社の海外営業担当 スウェーデン在住
換気システムの営業として世界中を旅するパトリックに聞いてみたいことを募集します。ぜひご連絡ください。