Vol.50 ダクトレス熱交換換気、二つの方式?
前回は、熱交換換気の
ダクト式とダクトレスを
比べました。
ダクトレスは、
外壁へ機器を取り付け、
ダクトを使わずに
給気と排気を行います。
20年以上前から、
日本でよく見られるのは、
一台の機器で
給気と排気を
同時に行う方式。
三菱さんのロスナイや
パナソニックさんのIAQ-Vなど。
もう一つが、
ヴェントサンのように、
ファンの向きを変えながら
給気と排気を
交互に行う方式です。
今回は、この二つを
比べてみます。
| 比較すること | 同時給排気型 | 交互給排気型 |
|---|---|---|
| 給気と排気 | 一台で同時に行う | 一定時間ごとに切り替える |
| ファン | 2台 給気用と排気用 | 1台 給気と排気でファンが逆回転する |
| 熱交換器 | 樹脂製や紙製など | 蓄熱するセラミックなど |
| 空気の経路 | 給気と排気を別々に通す | 同じ経路を交互に通す |
| 換気範囲 | 居室ごと | 複数台を連動させて全館 |
| 一台が止まったとき | その居室の換気が止まる | 連動する給排気のバランスに影響する |
以下は一般的な比較です。機種によって、構造や制御方法は異なります。
■一台で同時に給排気する
一台同時給排気型は、
いわば小さくなった
ダクト型熱交換換気。
なので、二つの空気経路があります。
左で室内の空気を外へ出しながら、
同時に右で外気を室内へ取り入れます。
二つの空気は固定された熱交換器の中を
別々に通ります。
そこで、排気する空気の熱を
新しく入れる外気へ戻します。
製品によっては、温度だけでなく
湿度の一部も交換します。
一台で給気と排気が完結するため、
一つの部屋を
単独で換気しやすい方式です。
ただし、その部屋だけで
給気と排気を行うため、
廊下や収納など機器のない場所を
どう換気するか。
家全体で考える場合は、別に計画が必要です。
■ファンの向きを交互に変える
一方、交互給排気型は、
一台が排気している間に、
別の一台が給気する。
そして次の70秒で、
それぞれの向きが入れ替わる。
複数台が連動することで、
「家全体」の給気と排気を
組み立てます。
■交互に動いて大丈夫?
交互給排気型は、
一台だけを見ると給気と排気を
繰り返しています。
なので、一台ごとの瞬間的な風量ではなく、
連動する機器全体と
一定時間の平均で考えます。
機器の台数や風量が
合っていなかったり、
一台が停止したりすると、
給気と排気の
バランスが崩れることがあります。
屋外の風や上下階の温度差の影響も
考える必要があります。
一方、同時給排気型も、
給気ファンと排気ファンの
風量が必ず同じとは限りません。
フィルターの汚れや
屋外の風によっても、
実際の給排気量は変わります。
どちらの方式でも、計算だけでなく、
実際の風量を確認することが
大切です。
■どちらがよい?
もちろん、
一台同時給排気型を
複数の部屋へ設置し、
家全体を換気することも
できます。
交互給排気型にも、
一台で給気と排気を行う
製品があります。
今回は一般的な
構成を比べています。
一台で一つの部屋を
完結して換気したい場合は、
一台同時給排気型が
選択肢になります。
複数の部屋をつなぎ、家の中に大きな
空気の流れをつくりたい。
機器を連動させて、
廊下やホールも含めて換気したい。
そのような場合は、
交互給排気型が
選択肢になります。
お読みいただき、
ありがとうございました!
改正でした!